【完結済ラノベ】個人的お気に入りのオススメのライトノベル19選

2020/6/27更新
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毎月続々と新刊が出ているライトノベル。
その中には面白い作品がたくさんありますが、残念ながら綺麗に終わりを迎えることができ作品というのは決して多くないのではないか実情です。
理由は様々ですが、作者のネタが尽きてしまったり、飽きたのか放置されたり、明らかに打ち切りだったり。

そんなラノベの中でも、自分が実際に読んで本当に面白かったと思える完結した作品のみを厳選して紹介していきたいと思います。

特にランキング形式にするつもりはありませんので、出版社ごとの刊行順にしてあります。

MF文庫

ゼロの使い魔


<あらすじ>
ある日突然異世界ハルゲニアに召喚されてしまった高校生・平賀才人。
彼を呼び出したのは“ゼロのルイズ”と馬鹿にされる、貴族でありながら魔法の一つもろくに使えない少女だった。
使い魔召喚の儀で前代未聞の人間、それも平民を呼び出してしまったルイズは今まで以上に馬鹿にされてしまうが、彼女こそが失われた系統“虚無”の担い手の一人だった。
虚無の担い手の使い魔である証『ガンダールヴ』によって特別な力を得た才人は、ルイズを守るために否応なく戦いに巻き込まれていく。
地球に帰りたいという願いとは裏腹にルイズに恋していく才人。果たして彼が最後に選ぶのは…。


<コメント>
この作品こそが今流行りの異世界転移ものの原点!(より正確にはゼロの使い魔の二次創作が始まりですが)
この作品は少年マンガ的な熱さ、可愛い女の子との軽いエロとラブコメ、そして徐々にスケールを増していく壮大なストーリーというおよそ男の子が好きなものが全て詰まった王道な作品となっています。
笑ったり泣いたりニヤニヤしたり、この作品には何度も感情を大きく動かされてしまいました。
本当に面白いのでラノベを読んできた者としてこれだけはとにかく推していきたい!

機巧少女は傷つかない


<あらすじ>
4年に一度開催される人形使いの頂点『魔王』を決める戦い“夜会”が今年もヴァルプルギス王立学院で開催される。
多くの者が魔王という称号と特権欲しさに夜会に参加する中、日本からやってきた少年・赤羽雷真の目的は一族の仇である夜会参加者・赤羽天全への復讐だった。
一方、“今年の夜会にて神性機巧(マシンドール)が誕生する”という予言が出たことで様々な組織が暗躍し始める。
果たして雷真は夜会を勝ち上がれるのか!?


<コメント>
バトルあり、ラブコメあり、感動ありとラノベの王道を行く作品。
MFらしいライトさがありつつも非常によく練られた設定には圧巻されます。
まさか「雷真は毎回瀕死になっているのによく死なないな」というところにまで理由が用意されているとは思わなかったよ…。
バトルもめちゃくちゃ熱く、だんだんと成長していく様はまるで少年マンガを読んでいるようでした。
なにより、物語最後までダレることなく終わったところは高く評価したいです。
バトルもラブコメも楽しみたいという欲張りさんにぜひ!

変態王子と笑わない猫。


<あらすじ>
表向きは真面目を演じていた高校生・横寺陽人はついつい建前でしゃべってしまうことで余計な責務まで負ってしまい、中々本音を言えないことに悩んでいた。
感情豊かな少女・筒隠月子はすぐ感情が表にでてしまう子供っぽさに悩んでいた。
ある日、自分のいらないものをそれを必要としている人に渡してくれるという“笑わない猫像”のことを知った陽人は「建前」をなくしてもらうよう願い、同じく月子は本音をなくしてもらうよう願った。
ところがその願いは思いもしない叶い方をしてしまい、陽人は煩悩までも言葉にしてしまう変態王子に、月子は笑うことも泣くこともできない無表情に女の子になってしまう。
失ったものを取り戻すために、自分の渡した建前を探し始める陽人だったが、そこには忘れていた大事な秘密があった…。

<コメント>
幸福の王子様をモチーフにした作品で、何気ないシーンで笑いながらもちょっぴり切ない物語です。
ヒロインがとにかく可愛い!! 特に小豆梓を生み出した功績は計り知れない…!

電撃文庫

灼眼のシャナ


<あらすじ>
平凡な日常を過ごしていた高校生・坂井悠二はある日、人の“存在の力”を喰らう異界の住人“紅世の徒”とそれを討滅する存在“フレイムヘイズ”のシャナに出会うことで世界が一変する。
実は既に存在の力を吸われた残り滓“トーチ”となっていた悠二は、あとはただ消滅を待つだけの存在となるはずだったのだが、午前零時に存在の力を回復するという貴重な宝具『零時迷子』をその身に宿すことが判明。
その宝具を狙う者たちによって紅世の徒とフレイムヘイズとの戦いに巻き込まれていく。


<コメント>
ゲーム『ライザのアトリエ』のシナリオを手掛けた高橋弥七郎が書いた作品。
綿密な設定と圧倒的なスケールで描かれる架空の日本が舞台のファンタジーバトル小説。
零時迷子に隠された秘密とは? 紅世の徒の目的とは?
何気ない日常を守るための戦いと、その中で芽生えていく恋。壮大なストーリーを求めている人には超オススメ!

アスラクライン


<あらすじ>
家族とうまくいっていないことから高校入学を機に一人暮らしを始める夏目智春。そんな彼には、3年前の飛行機事故以来、幼馴染の少女・水無神操緒の霊が取り憑いているという秘密があった。
引っ越しの日、突如彼の元に銀色のトランクが届けられた。兄からの届け物だというそのトランクに眠るのは機巧魔神と呼ばれる悪魔に対抗するための兵器であり、そして操緒が幽霊となった秘密を握るカギでもあった。
突如知らされる悪魔や操緒の秘密、そしてこの世界が実は2週目であるという衝撃の事実。
果たして智春に課せられた使命とは。


<コメント>
ストライク・ザ・ブラッドの著者・三雲岳斗が書いた作品。
現代日本が舞台のサイエンスファンタジーロボットバトル学園ラブコメです。(長い)
ざっくり言えば悪魔と呼ばれる特殊な力を持った人々とその悪魔を参考に作ったロボットが世界を救うために協力して神を倒すという物語。
非常によく練られた設定とストーリーで、序盤はわからないことだらけながらも読み進めていくうちにどんどん引き込まれていき、次第に判明する事実には驚かされ、最終的には大満足な気持ちになります。
そのぶんちょっと難解な点はありますが、非常に面白い作品です。

狼と香辛料


<あらすじ>
旅の行商人クラフト・ロレンスは、ある日自身の荷馬車に狼の耳と尻尾を持つ少女が紛れ込んでいるのを見つけてしまう。
ホロと名乗ったその少女は狼の化身であり、かつては豊作の神として祭られていた。ところが次第に信仰は薄れていき、必要性を失ったことから故郷である遥か北の地「ヨイツ」に帰ろうとしていたのだった。
賢狼の知恵を借りられる条件にホロを連れて行商に出るロレンスだったが、その行先では様々な厄介ごとに巻き込まれてしまう。


<コメント>
剣と魔法の代わりに金と知恵で戦うファンタジーです。
行商人という立場から中世ヨーロッパ風の世界の経済活動を見ていく作品で、貨幣の違いや物価の変動などの問題が物語に非常に上手く絡められています。読売新聞の書評に載ったこともあるほど。
そうした小難しいことを抜いても、人生経験豊富なホロとまだまだ未熟者なロレンスが繰り広げる微笑ましいやり取りを見ているだけでも楽しいです。

とらドラ


<あらすじ>
高校2年生の高須竜児はクラスメイトの櫛枝実乃梨に好意を寄せていたが、鋭い目つきの見た目とは裏腹に非常に奥手でその恋進展する気配は全く無かった。一方で同じクラスメイトで実乃梨の親友である逢坂大河は、竜児の親友・北村祐作に好意を寄せていた。
ひょんなことからお互いの好きな人が自分の親友であると知ってしまった竜児と大河は、恋の共同戦線を張ることとなる。互いに様々な策を練るも上手くいかない二人は、気付けばお互いが一番の理解者となっていき…。


<コメント>
登場人物皆がそれぞれ悩みを抱え、苦悩し、時にはぶつかり合ったりする。ラノベらしい強めの個性はあるものの、繰り広げられる物語は間違いなく年相応の青春ラブコメです。
青春ドラマ的な恋物語を楽しみたい人はぜひ!

オオカミさんシリーズ


<あらすじ>
とある地方都市“御伽花市”。その中に建つ私立御伽学園には凛々しい目と犬歯をもつ“おおかみさん”や小さい身体に大きなバスケットを持った赤毛の少女“赤ずきんちゃん”といった童話に出てきそうな生徒がたくさん通っています。
おおかみさんを始めとした御伽学園学生齟齬扶助協会の仲間たちは、今日も学園生活をよりよくするためにどったんばったん大騒ぎ!


<コメント>
童話をモチーフにしたキャラクターが織り成すドタバタラブコメディー作品。
元ネタを良い感じにぶち壊した個性豊かでネジのぶっ飛んだキャラクター達が特徴で、バカバカしくもすっきりするお話が面白い!
それとは別に主人公の亮士くんと涼子さん(おおかみさん)の徐々に発展していく恋もたまらん!

さくら荘のペットな彼女


<あらすじ>
品行方正を自認していた神田空太だったが、捨て猫を内緒で飼っていたことが見つかったために住んでいた寮を追い出され、問題児たちが集められていることで有名な寮『さくら荘』に追いやられてしまう。
高校2年生の春、突如水明芸術大学付属高校に編入してくることになったという天才画家・椎名ましろは、まさかのさくら荘に入寮するという。
ましろの面倒を見る羽目になってしまった空太だったが、彼女は着替えすらまともにできない生活破綻者であった。
絵を描く以外は何もできない、常識の無いましろに空太は振り回されていく中、ましろは世話をしてくれる空太に少しずつ心を開いてく。


<コメント>
青春ブタ野郎シリーズの著者の作品で、天才たちに囲まれる凡人と、それに向き合う主人公の成長を描いた青春学園ラブコメもの。
この手の作品にしては珍しく他のキャラ達にもカップリングがあり、各キャラの恋愛にがっつり触れてくるのは面白いです。
良くも悪くも凡人な空太が天才たちに囲まれながらどのように成長し、そしてどんな決断を下すのかが見どころです!

賭博師は祈らない


<あらすじ>
賭博師として生きていくために“負けない、勝たない、祈らない”の3つを信条にしていたラザルスだったが、ある日ディーラーのミスで予想外の大勝ちしてしまう。
オーナーからの逆恨みを恐れたラザルスはその場で最も高額な商品を購入して金を落としていくことで溜飲を下げることにしたのだが、そこで得たものはまさかの喉を潰され、感情を表すこともない少女の奴隷だった。
放り出すのも後味が悪いと奴隷少女リーラを家事手伝いとして家に置くことにしたラザルス。共に暮らすうちに徐々に心を開いていくリーラだったが、突如二人を引き裂く事件が!
リーラを取り返すべく、今一度己の信条を胸にラザルスはギャンブルへ挑む。


<コメント>
とにかく世界観の描写力が抜群!
舞台は18世紀末のロンドンなのですが、史実とも上手く合わせており本当にこんな物語があったかのような錯覚を覚えてしまいます。
文章が丁寧で物語がしっかりしている上に5巻で完結と非常に手に取りやすいのも魅力。
一人の少女によって生き様を変えられてしまう男の物語をどうぞ。

ファミ通文庫

文学少女シリーズ


<あらすじ>
中学時代のトラウマで極力人と関わらないようになってしまった高校2年生の井上心葉だったが、ある日文芸部の部長で3年生の天野遠子が「本を食べている」ところ目撃してしまった。遠子の秘密をしってしまった心葉はあれこれ言い含められて文芸部に強制加入させられてしまう。
好奇心旺盛な遠子は、ただの文芸部にも関わらず学内で起こる様々な事件に首を突っ込んでいき、心葉もその騒動に巻き込まれていく。

<コメント>
太宰治の「人間失格」やエミリー・ブロンテの「嵐が丘」など国内外問わず有名な作品をモチーフに物語が進行していくという非常に独特な作品。こう書くと作品を知っている人しか楽しめなそうですが、文芸好きな人はもちろん、詳しくない人でも十分に楽しめる内容になっています。
ちょっぴりビターな恋物語が楽しめるのもラノベとしては珍しいかも。

バカとテストと召喚獣


<あらすじ>
進級テストの結果でクラス分けがされ、クラスによって設備が異なるという特徴を持つ文月学園高等部。
バカの代名詞・吉井明久は当然のごとく最下位のFクラスであったが、そんなFクラスに場違いな少女・姫路瑞希が混じってしまっていた。姫路は学年トップクラスの才女であったが、体調不良により試験を途中退席してしまったのだった。
元々体が弱いこともありFクラスの劣悪環境に辛そうにする瑞希を見兼ねた明久は、悪友・坂本雄二を焚きつけてクラス設備をまるっと交換できる下剋上システム「試験召喚戦争」を勃発させることにした。


<コメント>
テストの点数が強さになる“試験召喚獣”で戦う学園バトルラブコメ作品。
個性豊か過ぎる愛すべきバカたちが巻き起こすあれこれはどこまでもアホらしくてめちゃくちゃ笑えます。
とにかく楽しく読める作品を読みたいときには超オススメ!

ココロコネクト


<あらすじ>
既存の部活に入れなかったはみ出し者の5人が集まってできたなんでもありの部活「文化研究部」通称“文研部”。そんな文研部のメンバーにある日不可思議な現象が巻き起こる。
それは「人格の入れ替わり」だったり「心の声の伝導」だったり。
次々起きる超常現象に文研部のメンバーは時には絆を強め合い、時にはすれ違い、次第に5人の関係にも変化が起き始める。
果たしてこの現象の原因とは。そして文研部はこの危機を乗り越えられるのか。


<コメント>
超常の力で学園生活を無茶苦茶にされる者たちが織り成す青春ラブコメです。
思春期特有の問題に強引に向き合わされた5人。そこには等身大の高校生が描かれていて、なんかもうこれぞ青春!って感じで非常に面白かったです。

黒鋼の魔紋修復士


<あらすじ>
人よりも多く魔力を持つ乙女の、その中でも世界でたった12人しか成れない憧れの“神巫”。その役割は国民の象徴であるとともに、強い魔力は国の重要な戦力でもあった。そんな神巫に任命され喜ぶヴァレリアだったが、神巫になる際に全身に刻まれた魔紋を管理・修復する紋章官はまさかの男!
世間知らずで我が儘なヴァレリアと有能だが毒舌のディミタールの相性は最悪。そんな二人は神巫の公務として国々を周ることになるのだが、行く先々で事件に巻き込まれてしまう。
分裂の兆しを見せる神聖同盟に、神巫を亡き者にしようとする謎の集団。神巫は12人揃っている必要があると残された伝承の本当の意味とは!?


<コメント>
戦記要素も入った王道のファンタジー作品。
魔法を使うには体に魔紋を刻む必要があり、その魔紋は服で隠されていると効果を十全に発揮できない。体に刻める魔紋は限りがあるから使う呪文にも限りがある。といった設定はファンタジー作品の世界観に非常にマッチしていて設定厨にも大満足!
恋愛要素は展開遅めだけど、ヴァレリアがディミタールに対してちょっとずつ好意を抱いていく感じがめちゃくちゃ愛おしいです。

女神の勇者を倒すゲスな方法


<あらすじ>
いつものように高校に通っていた外山真一はある日突然異世界に、それも魔王の元に召喚されてしまった。
何でも娘に美味しいものを食べさせてあげようと地上に食料探しにやってきたところ侵略しに来たと勘違いされ、勇者を名乗る者たちが大勢襲い掛かってきたのだとか。しかも勇者たちは女神の加護によって何度倒しても蘇ってくるという厄介っぷり。
せっかく異世界に来たという好奇心と魔族への同情から不死身の勇者たちへの対処と魔族への偏見を取り除く手助けを引き受ける真一。ところがその方法は魔族すらもドン引きするえげつない方法だった。


<コメント>
コメディ色強めのファンタジーハーレムラブコメです。
この手の作品には珍しくストーリーがしっかりとしており、徐々に判明するこの世界の秘密が明かされていく感じはとても面白かったです。
終盤ややシリアスなのでご注意を。
ただのコメディで終わらない作品をお求めの人にはきっと楽しめるはず!

富士見ファンタジア文庫

鋼殻のレギオス

<あらすじ>
汚染獣以外の生物が生存できない荒廃した大地で、人類が唯一生存できる場所、それが自律型移動都市“レギオス”。
そんな都市を汚染獣から守る者たち“武芸者”の中でも最高クラスの強さを誇る天剣授受者の一人だった少年・レイフォンは、しかし、自らの過ちによって天剣を剥奪され槍殻都市グレンダンを追放されてしまった。
戦い以外の生き方を探しに学園都市ツェルニへやってきたレイフォンだったが、そこでも武芸者としての道を外れることはできなかった。


<コメント>
武芸者同士や汚染獣との派手な戦いと主人公を取り巻く少女たちとの恋愛を描いた学園バトルファンタジー。
戦う力を持ちながらも精神的に未熟な主人公が自分の本当にやりたいこと、やらなきゃいけないことを見つけていく、そんな成長物語です。
対人・対汚染獣、どちらのバトルもめちゃくちゃ面白いので手に汗握るバトルを読みたい人はぜひ!

おまえをオタクにしてやるから俺をリア充にしてくれ


<あらすじ>
高校入学を機に心機一転、可愛い彼女を作ってリア充になるべく“隠れオタク”になりながら同級生の美少女・長谷川翠に密かに恋心を抱いていた柏田直輝。ところがある日、ビッチなギャルと噂のクラスメイト・恋ヶ崎桃にオタク趣味がバレてしまう。入学早々計画が破綻したかに思えた直輝だったが、彼女からの出てきた言葉は自分をオタクにしてほしいというまさかの相談だった。
オタクな美少年・鈴木爽太のことが好きな桃の恋を手伝うことになった直輝。


<コメント>
一見テンプレなタイトルと設定ですが、中身は妙にリアリティがあるのが魅力の学園ラブコメ。
ラノベでは珍しくガチでモテない残念な主人公で、よかれと思って買ったファッションがダメダメなどのオタクあるある満載で、「うわぁぁぁ」と頭を抱えたくなるような場面も。けれど、失敗しながらも頑張る主人公はなぜかつい応援したくなってしまいます。
中高生時代に“モテたい”とか“あの子に好かれたい”と思ったことがある人ならばめちゃくちゃ共感してしまうこと間違いなし!

ガガガ文庫

妹さえいればいい。


<あらすじ>
妹という存在に異常な愛着を持つ妹バカの小説家・羽島伊月は、究極の理想の妹を描くべく小説を書く。
そんな彼の小説に影響を受けた結果、突出した才能を発揮して世間を騒がした天才作家・可児那由多に、一足先に社会人となり大学を辞めてしまった伊月にどこか惹かれている女子大生の白川京。同年代にしてライバルでもある人気作家・不破春斗。そして、家庭的で可愛らしい高校生にして伊月の弟(?)の羽島千尋。
そんな彼らが時にはゆるく、時には必死になるドタバタラブコメディ作品。

<コメント>
『僕は友達が少ない』で一世を風靡した平坂読先生の作品で、ラノベ作家を題材にしたいわゆるクリエイターものです。
序盤は日常シーンが多めで物語の緊張感はありませんが、作者の実体験からの海外ビールのうんちくとかボドゲやTRPGの話など他では楽しめない非常に貴重なお話が読めます。
後半は打って変わって伊月のラノベ作家として、そしてヒロインとの関係について様々な問題が巻き起こっていく展開は非常にワクワクします。
ラノベ作家に憧れる人はもちろん、出版社に興味ある人も読んでみて損はありません!

やはり俺の青春ラブコメは間違っている


<あらすじ>
妙にひねくれた性格をしている比企谷八幡は、高校入学の日に交通事故に会い入院してしまったこととその性格故にぼっちな高校生活を送っていた。
高校2年生のある日、生活指導の教師・平塚静に目をつけられた八幡は「奉仕部」に強制入部させられてしまう。そこには、同じく学園一の才女・雪ノ下雪乃がいた。
奉仕部の活動として生徒たちの悩み事を解決していくことになった二人だったが、正攻法で解決しようとする雪乃と奇策で解決しようとする八幡は対立してしまう。
そんな中、八幡と同じクラスでカースト上位グループに所属する女子・由比ヶ浜結衣が奉仕部に依頼に来ることに。
性格の大きく異なる3人が出会うことで波乱に満ちた学園生活が始まる。

<コメント>
近年ラノベでやたら増えた”ぼっち主人公”のはしりとなった作品。
ひねくれ者の八幡と毒舌を吐く雪乃との会話のテンポが非常に魅力で思わずクスっと笑ってしまいます。というか一人称視点のため地の文の時点でひねくれていて面白い!
素直になれないキャラ達が織り成す、他では決して味わえないめんどくさいラブコメをぜひ楽しんでみてください。

終わりに

ということでオススメの完結済みラノベの紹介でした。
この他にも完結済みのライトノベルは数多くありますが、流石に全てを読めてはいないし、途中で離脱した作品もあるため今の僕がオススメできるのはこの辺りになります。
アニメ化作品が多いのがちょっと気になりますね(アニメ化されないラノベって打ち切りが多いんだよ…)
逆にアニメ化することなく終わった作品はぜひこの機会に知ってもらえればと思います。