2019年秋ラノベ原作アニメの感想

2019年秋アニメもほぼほぼ終わりを迎えたので感想を書いていきたいと思います。
今期は個人的にはこれ!っていう作品が無かったクールでした。

感想一覧

超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです

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原作未読。

世界最高の政治家とか世界最高の実業家とかなんかとりあえず凄い能力を持った高校生たちの乗った飛行機が突如消息不明に!
彼らが目覚めるとそこは獣人やエルフなどの暮らす異世界だった…というお話。


このタイトルとあらすじで原作はなろうじゃないってマジ!?


序盤はマヨネーズ作ったり商売で金儲けしたり内政チートとかやりまくりでどう見てもなろうでした、本当にありがとうございました。
まさか核兵器まで作っちゃうとはね。主人公たち正義側っぽいけどやってること完全に文化侵略っていう。

設定モリモリで完璧主人公たちなのですが俺TUEEEなのは序盤だけで、帝国との争いが激化してくると作戦通りにはいかず苦戦したりしてきます。それが面白い方向に働いているかというと…。

正直、ここまで設定盛ったならいっそ突き抜けて俺TUEEEしたほうがカタルシス得られてよかったんじゃないかなぁと個人的には思いました。

ちなみにこの手の作品にしては作画がそこまで悪くなかったです。
ケモミミとかエルフとか出てくるので好きな人は好きかも。お風呂シーンや敵に捕らわれて脱がされたりとなんかお色気シーンもちょこちょこ出てきます。

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アサシンズ・プライド

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原作1巻のみ既読

貴族の家に生まれながらマナを発現できず、不貞の娘と噂されるヒロインの元に家庭教師として送り込まれる暗殺者のお話。
ヒロイン・メリダの能力を発現させるか、出来なければ暗殺…というあらすじなのですが、まさかの1話で能力を発現させて暗殺の役目は終了。


えぇぇっ!?


恐るべき早さの展開にびっくりしましたが、これ、原作通りなのよね。
アニメ12話のうち暗殺者っぽい場面は一つもありませんでした。正直クーファの印象は出会って速攻で13歳に惚れるなんか強いらしいロリコンお兄さん以外の何者でもありませんでした。アサシンズプライド(笑)

個人的に気に入っているのは、原作絵では少なからずあった乳がぺったんこな無乳デザインへと変更され、更にはミニスカートにも関わらず決して下着が見えない配慮。やっぱ”見えそうで見えない”のって大事だよね、うん。
あとOPもあまり派手ではないものの結構好みでした。

ただ、バトル系アニメにも関わらず戦闘に全く迫力がないのと、ところどころ作画が崩壊しているのはかなり残念です。
というか、文章で読んでいるときはそこまで気にならなかったですが、クーファとロゼッティが共闘するシーンはアニメにすると意味不明過ぎてヤバいです。
カッコよくしようとして無駄なことをしている感が半端ない。

起きる問題のほぼ全てが主人公含め登場人物たちが間抜けなために起きており、ついでに解決の決め手も敵側が間抜けだったからというのがアニメ化によって可視化されてしまってしまい、原作の残念さがより際立ってしまったかなと

なんか数年前にこんな感じのアニメ乱発してたよね。周回遅れかな?

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慎重勇者 ~この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる~

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Web版既読

絶賛魔王に侵略され中の救済難易度S級の世界「ゲアブランデ」を救うことになった新米女神・リスタルテ。彼女が世界を救うために呼び出した勇者・竜宮院聖哉は召喚時点でチート級のスキルを持った超強者だったが、実は異常なまでの慎重な性格という厄介者であった。
という内容の作品。

普通ならとても倒せないような強敵を、異常なまでの修行と準備によってことごとく粉砕していくという展開で、最初は笑えますが基本同じことの繰り返しなので単調です。そんな単調だった原作をアニメ上手く緩急をつけてそれなりの作品に仕上げていました。
その結果リスタが原作以上にキャラ崩壊してましたが、個人的には結果としてよかったんじゃないかなと。
ただ、終盤を除いてワンパターンなのでやっぱり飽きてくるというか、そこまで面白くはないですね。


作画はあんまりよくないです。まぁギャグアニメなので作画が気にならないところは有利でしょうか。

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私、能力は平均値でって言ったよね!

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原作既読

現世で人より優秀だったために孤独を味わっていた少女は、転生の機会を得た際に”普通”の生活を求めて神様に「能力は平均値でお願いします」と頼んだ。しかし、いざ転生してみるとその能力はとても人類の平均値ではなくとんでもないものだったというお話。

コミック版が時系列めちゃくちゃで酷い出来だったのでどうなるものかと危惧していたところ、それを上回る勢いで(小説での)序盤をすっ飛ばしたというありふれた~を越える暴挙に出た作品。
原作未読の人にはさっぱりわからない展開なのではないかと思われますが、まぁ設定とかあって無いようなもんだし日常系に近い作品なのでむしろこれでよかったんじゃないかなと。
コメディ系アニメとは思えない安定した作画と、一度聴くと癖になる中毒性の強いOPが魅力!
面白いとか面白くないとかじゃないとかで評価するアニメではなく“きらら枠”ですねこれ。好きな人にはハマるし、興味ない人には全く刺さらないタイプのアニメ。

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俺を好きなのはお前だけかよ

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原作1巻既読

自分のことを好きだと思っていた幼馴染や先輩といった美少女たちが、実は自分の親友が好きだった。そんななか、主人公の嫌いな陰気で三つ編みのメガネ少女だけは主人公のことが好きだったというお話。

1話の演出は素晴らしく、アニメのCMを挟んで前半と後半に分かれるという仕様を非常に上手く活躍していて「おぉ!」と思ったものですが、それ以外はそれほど…。
ジョーロの演技が毎回過剰だし、おまけにやたらとパロディネタをブっ込んでくるので辟易します。ちょっと声優さんの演技に頼り過ぎ。
あとアニメとして見るとパンジーが地味っていうの、いくらんなんでも無理がありますね。しかも2回目以降も変装前後でジョーロの態度が変わるのは違和感…。流石に正体知ったらその人としか見れないでしょう。
初めは独自性があって面白そうだなと思ったものの、結局みんなにモテモテになるので別にこれじゃなくていい感じ。
おまけに最終回は非常に中途半端なところで終わらせ、本当の最終回はOVAというあんまりな方針に開いた口が塞がりません。

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ソードアート・オンライン アリシゼーション War of Underworld

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原作既読

リアルワールド側での過剰電流によってキリトのフラクトライトにダメージが入ってしまい放心状態に。一方で暗黒界側のラスボス・皇帝ベクタのアカウントにアメリカ軍からの侵入者が入り込んだことで人界と暗黒界の戦いが始まってしまう…という物語。

SAOは大好きだけれど、この辺りは原作の時点でキリトくんずっと病んでて数巻に渡って出番がなく、活躍するキャラのほとんどが新キャラで「お前誰だよ」状態なのであまり好きじゃなかった。
案の定、キリトは今シーズン丸っと活躍することなく終わっていきましたね。

お金かけているだけあってアニメの綺麗さは群を抜いていました。が、この辺りって敵側の内面描写が結構重要なのにそれが描写しきれず(アニメという媒体上限界があるけど)、結果としてよくわからないキャラたちがよくわからないけど戦っていました感が強かったです。
来期はようやくリーファたちも本格的に参戦してきてようやくSAOって感じになるのかな。

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本好きの下剋上

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原作既読

図書館の司書に内定が決まっていた本好きの大人の(ここ重要!) 女性が地震によって亡くなった結果、本が貴重で普及していない異世界に転生してしまったお話。

主人公の胸糞悪い性格をアニメではかなりマイルドに抑えたなという印象。
とは言えそれで面白くなるというわけもなく、不快感がゼロになるわけでもなく。本が好きという割に知識も知識欲も全くなく、では紙の本が好きなのかといえば木簡や粘土板を作ろうとする意味不明さは健在。
なろう原作アニメの歴史に残る初回円盤売り上げ93枚を記録したのは流石です。

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終わりに

というわけで今期は7作品のラノベ原作アニメが放送されました。
多い割りにうーん。
来期に期待しましょう!